パステルカラーのノートや鉛筆、クリップなどの文房具が並ぶ平置き写真。文献ラボの出版や探究活動の出発点である“書くこと”を象徴するイメージ。

学術とビジネスをつなぐ、文献ラボの取り組み

「出版・産学連携・遊撃活動・基盤技術」の連動で実現する知の支援

  • 文献ラボは、学術出版や産学連携支援を中心に、大学や企業の知を社会に届ける活動を行っています。
  • 書籍出版支援から人材育成を軸とした共同研究、学びを楽しむ遊撃的な活動、AI・RAGを活用した知識編集まで。
  • アカデミアとビジネス、思想と実践のあいだを行き来しながら、学術情報をもっと自然に生活に根づかせる仕組みをつくっています。

1. 出費レスな学術書・テキスト出版事業

著者と読者の出費を抑え、
将来の共創を増やすということ

 学術書や大学講義用テキストの出版は、専門性が高く発行部数も限られるため、一冊あたりの制作費が高くなる傾向にあります。結果として、出版社だけでなく、大学教員や研究者自身が出版費用を一部負担するケースも多く見られます。

 一方で、そうして刊行された学術書は定価も高くなりやすく、学生などの学び手が手に取りにくい価格帯になってしまう現実があります。

 文献ラボは、こうした課題に対し、「出費レスな学術出版」という新たな選択肢を提供します。

 講義資料や教材を学生の手が届く価格で流通させたいが、出版費用の負担は難しい——そんな大学教員の声に応える出版支援を行い、研究成果の継承と学習環境の改善に貢献します。そして、文献ラボの書籍が新たな研究、共創の入り口となることを、我々は願っています。

ノートや本に囲まれたメモ用紙に手書きで記述する人物の様子。手書きによる執筆を通じた出版活動を象徴する構成。

文献ラボがない時の悲しいケース

書き手(大学教員など)

学び手(学生など)

文献ラボが提案する学術出版

書き手(大学教員など)

学び手(学生など)

大学の皆さま
――まずはご相談ください。

文献ラボでの出版をご希望の大学教員・研究者の方は、お気軽にお問い合わせください。およそ以下のステップで出版を支援します。

  1. 文献ラボに問い合わせ。
  2. 初期的な意見交換(メールまたはミーティング)。
  3. 企画化・出版契約
  4. 執筆・編集・校正(必要に応じて監修調整)
  5. 出版 

書籍出版のお問い合わせはこちら

企業の皆さま
――書籍のスポンサーになりませんか?

文献ラボでは、大学教員の書籍出版を支援するスポンサー企業を募集しています。「学術振興」や「次世代教育」「知の循環」など、社会貢献につながる支援に関心のある企業の皆さま、CSRやブランディングの一環として、ぜひ是非一度、お問い合わせください。協賛の形式や掲載方法などについて、ご要望に柔軟に対応いたします。

ご協賛に心より感謝申し上げます。

協賛のお問い合わせはこちら

2. 学びを軸にした産学連携支援事業

人材育成を切り口に、産学連携を再構築する

 産学連携は、大学と企業が協力し、新たな価値を生み出す重要な取り組みです。大学にとっては、自らの研究成果を社会実装し、公共的な使命を果たす機会となり、企業にとっては、自社単独では実現が難しい商品やサービス、新たな競争力の獲得につながります。

 しかし、実際には、企業や公的機関が、大学の研究に資金を投じる際、「短期的な実利が見えにくい研究には、支援が集まりにくい」という傾向があります。この傾向が強まることで、長期的な視点で進められる研究の持続可能性が低下し、将来のイノベーションの芽が摘まれてしまう恐れがあります。

 また、本来であれば、実利を見出せるように、大学と企業が長期的な視点で対話しながら、互いの理解を深め、研究の潜在的な価値や意義を共有する場が必要です。ところが、そのような場もまた、「短期的な実利が見えにくい」という理由から生まれにくく、続けにくいのが、時間に追われる現代社会の実情です。

 そこで、文献ラボは、産学連携における「研究成果以外の実利」として、「人材育成の効果」を重要視しています。大学は、学術的な視点から学びを提供し、企業はその学びに資金を投じる。これにより、双方にとっての負担が小さい形で交流の場が生まれ、継続的な対話や関係性の構築が可能になります。結果的に、その中から「研究の潜在的な価値、意義」が明確になった場合に、従来型の産学連携に発展させることできます。

化学研究室で、女性研究者と男性ビジネスパーソンがパソコン画面を見ながら話す様子。大学と企業による産学連携を示すイラスト。

 文献ラボは、このような学びの場の整備に注力しています。あらゆる活動を「人材育成」という視点で再解釈し、企業に対して確かな効果をもたらすことを目指しています。この学びの場は、大きく次の2つに分けられます。

  • 形式知化支援型企業内に蓄積された経験知や暗黙知を、学術的な視座と結びつけて形式知に変換する。
  • 探究活動型:さまざまな専門知に触れ、未知の領域を探索することで、自社の事業開発・研究開発に還元する。

 これらの取り組みを通じて、企業と大学の間に自然な接点が生まれ、学びを起点とした信頼関係が育まれていきます。そして最終的には、企業が大学の研究そのものに実利をもっと見出し、共同研究といった従来の産学連携へと発展していく。このような循環的な関係性を、文献ラボは構築していきます。

対象となる企業の問題点

企業|経営や経営企画部門

企業|人事部門や人材開発、組織開発部門

企業|事業開発、研究開発部門

文献ラボの人材育成支援型の産学連携

学びを軸にした産学連携A(形式知化支援)

学びを軸にした産学連携B(探究活動型)

企業の皆さま
――まずはご相談ください。

産学連携や人材育成・組織開発に関心のある企業の皆さまは、お気軽にお問い合わせください。ディスカッションを通じて、お悩みやご関心に合わせて、企画提案いたします。ご相談からキックオフまでは以下の流れで進行します。

  1. お問い合わせ
  2. ディスカッション
  3. 初期提案
  4. ディスカッション
  5. 正式提案
  6. 契約締結
  7. キックオフ

産学連携のお問い合わせはこちら

ノートパソコンやスマートフォン、文房具が並ぶ机を真上から撮影した写真。現代のビジネス現場と文献ラボを象徴。

3. 遊撃活動・コネクト事業――学びや研究への興味の輪を広げる。

「学術に興味がある人だけ」
――そんな業界にしないために

「学術出版」や「産学連携」は、研究と社会をつなぐ大切な取り組みです。しかし、その言葉を聞いたとき、「自分には関係ない」と感じる人も少なくありません。それは、ある意味で当然の反応とも言えるでしょう。
 それでも、この分野に関わる一員として、私たちは押しつけにならないかたちで、学術への関心の裾野を広げたいと考えています。文献ラボは、その距離感を常に見つめ直しながら、「誰もが自然に学びに気づく環境」を育てていくことを目指しています。

多様な人々が円卓で読書をしながら会話する様子のイラスト。学びと対話の場としての読書会を表現。

もっと身近に、もっと楽しく。
文献ラボは、仲間を募集しています。

 学びや研究は、本来、もっと日常の中に溶け込んでいるものです。例えば、お笑い。文献ラボ自身もネタづくりに取り組んでおり、その過程で驚くほど「思考」し、「問い」を立てていることに気づかされます。そこには確かに「学び」や「探究」が潜んでいて、笑いを通して自然と知的好奇心が立ち上がる瞬間があります。

 実際に、それを体現し、世の中に発信しているモデル人材もいます。学術と芸能、真面目とユーモアのあいだを軽やかに行き来する彼らの姿に、私たちは感動し、この領域の可能性を再認識させられます。

 こうした実感をもとに、文献ラボでは、お笑いはもちろんのこと、メディア発信や読書会といった取り組みを通じて、「学術と生活をコネクトする」場を広げ、より多くの人が学びに気づく機会を創出していこうと考えています。

 この活動は、まだ始まったばかりです。そして、私たちだけで完結するものではありません。ともに考え、ともに笑い、ともに学ぶ仲間との出会いを、私たちは心から求めています。

お笑い、合宿、カフェ、ギフトなどの活動が木の枝のようにつながるイラスト。遊撃活動・コネクト事業の多様性を表現。

たとえば、こんな方々との連携を歓迎しています。

  • お笑い:研究や問いを「笑い」に変える取り組みにご関心がある方
  • 大人の合宿:大人の自由な学びをテーマにした合宿づくりにご興味がある方
  • 読書会:定期的な読書会や勉強会を通じ、学びとネットワーキングを深めたい方
  • 事業開発・研究開発:論文をヒントに、事業や研究のアイデアを探りたい方
  • 大学・産学連携:研究や連携活動を企業に届けたい方、イベントを共に仕掛けたい方

皆さまと一緒に考えながら形にしていくスタイルです。
文献ラボとともに、新しい取り組みを始めていきませんか?

連携のお問い合わせはこちら

リビングにパソコンやヘッドホンが置かれている。そして、男女2人が作業している様子。生活の中での探究や学びの可能性を示す写真。

文献ラボが応援する取り組み

文献ラボでは、全国キャラバン3QUESTIONS(主催:公益財団法人 国際高等研究所)の取り組みを応援しています。

文献ラボが応援する産学連携・学術振興の取り組みの一つ「3Quetions」の取り組みイメージ。研究の問いを連ねたポスターに付箋が張られている。

全国キャラバン3QUESTIONSとは

  • 分野や組織、世代を超えて対話する匿名性の研究ポスター発表大会
  • 研究者の「問い」そのものに焦点をあて、本音で問いを磨き合う場
  • 京都大学学際融合教育研究推進センターの100人論文を参考に企画され、全国で実施されている(2024年-2025年)

リンクはこちら → 全国キャラバン3QUESTIONS

4. 文献調査・発想・編集を支えるAI・RAG技術基盤

自社開発×外部AIの連携で、現場に根ざしたシステムを柔軟に構築

 文献ラボでは、学術文献を起点とした調査・発想・知識編集のプロセスを支えるシステムを、自社開発と外部AI連携の組み合わせによって段階的に構築しています。

 具体的には、以下のアプリケーションを開発し、出版支援・産学連携支援・学びのきっかけづくり(遊撃活動)といった各サービスにおいて実装・活用しています。

  • 学術論文の検索・収集・示唆出しを支援
  • 執筆中の文章に適した論文をマッチング
  • 外部API+自社拡張
  • 論文データベースから新規事業を大量に発想・提案
  • 外部API+自社DB・独自ロジック
  • 執筆文章の編集・校正を支援
  • 人による最終チェックと橋渡しする工程を効率化

 文献ラボの強みは、「出版事業」や「産学連携支援」という実務に根ざした経験から、必要なツールを柔軟に設計・カスタマイズできる企画開発力にあります。たとえば、プロジェクト進行中にPoC(概念実証)が必要になった場合でも、Pythonを活用した自社開発によって、スピーディにPoC対応可能です。

 私たちは、「人と知のつながりを深める」ための技術を、自社の思想と外部テクノロジーの実績の力を掛け合わせながら形にしていきます。よりよい知識流通の実現に向け、システム基盤の進化にも挑戦を続けています。

ノートパソコンの画面にコードが表示されている様子。AIやRAG開発の象徴としてプログラミングを表現。
ホワイトボードに向き合う男性がロジックツリーを見つめている写真。文献ラボのPoC設計や企画立案の様子を象徴。

ユーザーの声

サービス利用者本人の上半身写真1。文献ラボのユーザーとしての信頼性とリアルな声を伝える意図。

「”こういうアプリを作れないか?”という気軽な相談に応じてもらいました。AIを活用したアプリケーションの企画から、具体的なPoC(概念実証)の実行まで、迅速に対応してもらい大満足です。」
「大学の研究現場への理解を踏まえた提案で、配慮が行き届いていた点も非常に良かったです。」

サービス利用者本人の上半身写真2。文献ラボのユーザーとしての信頼性とリアルな声を伝える意図。

株式会社データグリッド

代表取締役CEO

岡田 侑貴

「ニッチなテーマについて文献調査をご依頼しましたが、生成AIを主領域としている我々から見ても、技術に関して、気付きの多い情報をご提供いただきました。費用対効果も満足です。」

「また、社会実装に関しても、文献ラボのコンサルタントから示唆に富んだコメントをいただき、有り難く活用させていただいています。コンサルタントのコメントは、論文というファクトに紐付くものなので、安心感もありました。」

文献ラボの事業にご興味を持たれた方へ

「出版してみたい」「社内の知を形式知化したい」「大学と連携して新しい事業を探りたい」など、文献ラボの具体的なサービスに関心のある方は、お気軽にご相談ください。

白壁の前に電球が置かれている写真。ひらめきを得た瞬間に行動を促す“お問い合わせ”のメッセージを示唆。